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いまだから見直したい、Wi-Fiルーター

2019.6.20

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用途が変化したWi-Fiルーター

もともと家庭向けのWi-Fiルーターやアクセスポイントは、ノートPCなど、主にパソコンをワイヤレス接続するための機器として普及を始めました。しかし最近は、スマホやタブレット、ゲーム機などで利用することの方が多くなってきているのではないでしょうか。

もはや生活必需品となったスマートフォンですが、誰しも気になるのが「データ通信量」とそれに伴って月々かかる「通信料金」ですよね。

料金についてはプランの見直しや格安SIMの利用などである程度は安くできますが、そうすると問題になってくるのが「データ通信量」です。データ量の上限を超えると通信速度が遅くなったり、余計な料金がかかったりなど、特に大量のデータ通信を行う動画を見ることが多い人にとっては深刻な問題と言えるでしょう。そんな人に強い味方となるのが、Wi-Fiによる接続です。

通信量の上限があったり、通信量によって料金が変化したりするモバイルデータ通信と違い、Wi-Fi接続の場合は基本的にデータ通信量の制限がありません。通信量をオーバーしないよう、自宅にいる間はWi-Fiを使う、という人も多いでしょう。でも、だからそこいま、見直してほしいのが自宅で使っているWi-Fiルーター(Wi-Fiアクセスポイント)です。

そして用途の変化にあわせ、Wi-Fiルーターの機能や性能についても見直す必要が出てきています。主な接続相手が、PCからスマホに移行したのであれば、それにあわせた機能や性能が必要というわけですね。

ここがポイント!Wi-Fiルーターの機能や性能

Wi-Fi ルーターの機能や性能を示す指標には多くのものがありますが、それらの中でも最重要と言えるのが、「速度」「強さ」そして「安全性」です。

「速度」についてはもはや言うまでもありませんね。

性能が向上した最近のスマホでは、データ通信の速度が利用する上での快適さに大きく繋がります。自宅で利用しているネット回線が光回線やCATV回線などの場合はなおさらです。それらの足を引っ張らないようなリンク速度を持つWi-Fi ルーターであることが求められます。高速化技術のMU-MIMOの採用。アンテナ数の「3x3」「4x4」、通信性能を表す「1300Mbps」といった数字(大きいほうが性能が良い)をスペック表から見て、予算の許す限りできるだけ高速なものを選びましょう。

「強さ」とは、家の中における電波の強さのこと。

2階建/3階建などの一戸建て住宅はもちろん、複数の部屋を持つマンションでは、部屋や階によってネットワークのリンク速度が変化してしまうこともあります。モバイルとは言っても使う場所が比較的限定されるパソコンと違ってスマホでは、人によっては浴室の中で使うことさえあります。家の中、どこにいても電波が届く「強さ」は、いまWi-Fiルーターを選ぶ上では重要な要素となります。

最後に「安全性」。これは、情報セキュリティ能力のこと。

実はこれが、パソコン向けとスマホ等の機器向けで最も重要なポイントです。。

PCのWi-Fi接続の場合、セキュリティ機能は主に「通信傍受からの保護」に重点が置かれています。Wi-Fiによる通信を暗号化することで、仮に悪意を持つ第三者が電波を傍受しても内容を漏らさず、また第三者に勝手にネットワークを使わせない、といった機能を強化してきました。WEPやWPA、WPA2といったWi-Fiの暗号方式は、この「他人に情報を傍受させない」ことを目的として強化されてきた機能です。

もちろんこうした通信経路の保護はとても大切です。ただ接続相手がスマホやゲーム機などPC以外の機器となると、セキュリティ機能は暗号化だけでは済まなくなってきます。ここで必要とされるのが「脆弱性のカバー」機能です。


スマホやゲーム機、IoT機器などの脆弱性もカバーするWi-Fiセキュリティルーター

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PC、特にWindowsを使っている方であれば知っていると思いますが、Windowsのソフトは毎月最低でも1回、定期的にセキュリティ更新がおこなわれています。一方、スマホやゲーム機はどうでしょう。比較的更新が多い機種でも数か月に1度、そうでないものについては半年や1年もの間、更新が無いことも珍しくありません。

スマホのOSは安全だから? いえいえ、もちろんそんなことはありません。少し調べるとわかりますが、スマホのOSでも毎月のように脆弱性が報告されています。結局のところ、スマホやゲーム機は脆弱性を狙われることが(PCほどは)多くないから、更新の頻度が低いだけに過ぎないのです。こうした見せかけの安全がいつまで続くのかは、誰にもわかりません。

このような状況を反映してか、最近ではWi-Fiルーター側に脆弱性をカバーするためのセキュリティ機能を持つ製品が増えつつあります。ネットワーク内の通信内容を監視して、マルウェアや不正アクセス等が発見されるとその怪しい通信を遮断する機能を持つものです。

この種のセキュリティ製品は企業向けでは、セキュリティアプライアンス製品と呼ばれもう何年も前から存在したのですが、一般家庭向けには、その機能をルーターに統合したものが最近になって増加してきています。このサイトで紹介した「SECURIE powered by Bitdefender」もこうしたセキュリティルーター製品のひとつで、スマホやゲーム機、その他のセキュリティ機能を搭載していないIoT機器の保護についても考慮しているのが特徴です。

また、SECURIEには、PCやモバイル機器(iOS、Android)端末用の総合セキュリティソフトがライセンス数無制限で利用できるなどの特徴もあり、家庭のネットワークに沢山の機器を接続している人には、費用面でもメリットがあります。






執筆者

天野 司(あまの つかさ) フリーライター

北海道出身。1990年頃よりPC、オーディオ・ビジュアル関係の雑誌や書籍を多数執筆。 得意分野はWindowsアプリケーションおよびネットワークセキュリティの解説。 最新著書に「ひと目でわかるWindows Server 2016」(日経BP社刊)がある。